世界中で親しまれているポケモン。
しかし20年もシリーズが続けば問題や事件も起こってしまい、それによって被害を被ってしまうポケモンも中には出てきます。
黒人差別だと問題になり肌の色を変更する事になった”ルージュラ”
通称ポケモンショックでアニメから追放されてしまった”ポリゴン”
などなど
初期のポケモンほどこういった被害が多い気がします。
まぁ昔は全世界でここまで大ヒットするとは思っていなかったでしょうし、仕方がなかったのかもしれません。
そんな被害を受けたポケモンたちの中でもひときわ大きく取り扱われ、遂にはポケモンカードシリーズそのものから大人の事情で自粛する事となってしまったポケモンがいます。
それがユンゲラーです。
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ユンゲラーとは
初代ポケットモンスターから登場しているエスパーポケモン。
ケーシィがレベル16で進化し、更に通信ケーブルを介す事でフーディンへと通信進化します。
ポケモンカードでは旧裏第1弾から収録されており、回復と攻撃を使いこなす事が出来る為、扱いやすくポケモンカードGBではよくお世話になっていました。
そんなユンゲラーでしたが2000年、アノ有名な事件の被害者となってしまうのです。
ユリ・ゲラー裁判
ポケモン関連で起こった問題の中で最も有名なのがこの裁判ではないでしょうか?
ユンゲラーのスプーンを持った姿やエスパータイプという超能力を意識したイメージに超能力者のユリ・ゲラー氏が肖像権の侵害だと任天堂を相手に101億円の訴訟を起こしました。
よく聞く「このポケモンは超能力が使えますが、もしこのポケモンと似ているというならこの場で超能力を使って下さい」
という任天堂側の弁護士の発言にユリ・ゲラー氏が黙ってしまった。
というのは都市伝説で、実際には当時ユンゲラーは日本国内でのみでしか正規流通されていなかった為、海外の連邦法では取扱う事が出来ず、提訴したが不受理されてしまった。
というのが事の真相になります。
ちなみに進化前のケーシィは預言者のエドガー・ケイシー
進化後のフーディンは奇術師のハリー・フーディニーが元ネタになっていますが2017年現在、特に問題は起こっていません。
歴代のユンゲラー
旧裏シリーズ
この頃はユンゲラーも他のポケモンと同じような頻度で収録されていました。
初登場は旧裏第1弾、その後も”わるいユンゲラー” や拡張シートと活躍の幅は広く色々な場面で見かける事ができました。
その姿はまるで今日の扱いをあらかじめ知っていたかのような、そんな活躍ぶりでした。
eシリーズ
ユンゲラーが収録された最後のシリーズになります。
ユリ・ゲラー裁判が起きた2000年から少し経った頃に展開されたシリーズでもあるのでこの頃までに検討を重ね、このタイミングで自粛する事が決定されたと思われます。
ADV~PCG
収録されませんでした。
DPシリーズ
DPでは当時の全ポケモンがカード化されましたが、ケーシィのワザ ”ちょうしんか” によってユンゲラーを飛ばして直接フーディンに進化出来るようになってしまった為、ユンゲラーの存在価値が無くなってしまいました。
結果 全ポケモン中 唯一ユンゲラーだけカード化されませんでした。
そしてこのDPシリーズを最後にケーシィもポケモンカード界から姿を消すことになります。
目覚める超王発売! その時ユンゲラーは
そんな不遇の扱いを受け続けてきたユンゲラーに遂に一筋の光が差し込んできます。
XYシリーズ第10弾”目覚める超王” の発売です。
パッケージを飾るメガフーディンの姿に全国のユンゲラーファンがeシリーズ以来14年ぶりのユンゲラーの収録を期待しました。
しかし結果はユンゲラーはおろかケーシィも収録されませんでした。
※XY3ライジングフィスト、XY4ファントムゲートに登場するメガルカリオやメガゲンガーの進化前のポケモン達はそのエキスパンション内には収録されませんでしたが、XYシリーズ内の別のエキスパンションにて全て収録されました。
最後に
複雑な大人の事情からその存在を自粛せざるをえなくなってしまったポケモンカード界一の不遇ポケモン”ユンゲラー”。
今やフーディンのみが”EX”や”四天王のポケモン”などと名前を変える事でたねポケモンとして活躍しています。
その姿を見ていると今のEXルールがまるでポケモンカードに登場出来なくなってしまったユンゲラー達の為に公式が用意してくれた救済措置のように見えてきてしまうのは僕だけでしょうか?
大人から子供まで気軽に楽しめるポケモンカードですが、まだ一部でこうした問題が残っているのも事実です。
いつか全ての問題が解決してユンゲラーがポケモンカードで昔のように活躍する日が来るのを祈っています。
(^^)ノシ
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